カブドットコム証券2011/06/13 19:50

証拠金管理プログラムの試作版提供をするにあたり、ご興味ある方にアンケートを実施しました。その中で、取引している証券会社を書いていただいたのですが、震災後の一連の騒動の中でも、オプションの売り禁止にならなかったカブドットコム証券で取引をされている方が思いのほか少ないのが目につきました。正直言って、私もどうもここの「kabu ステーション」というのは使いにくくて、敬遠しています。注文して、訂正しようと思っても、なんか全体の見通しが悪くて、訂正の画面にすぐに行きつかなかったり、約定の確認も、さっと出てこなくてとにかく使いづらいです。

 

それと、どうしてもここの証拠金チェックには納得がいきません。ホームページのうたい文句は、

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カブドットコム証券の先物・オプション取引はCME ® よりリアルタイムSPAN ® 計算プログラムのライセンスを取得し、リアルタイムSPAN ® に対応しています。注文および既存建玉との合成ポジションを自動的に計算できるようになったため、より少ない証拠金でお取引いただけます。リアルタイムSPAN ® 対応により、証拠金の解放は即時に行ないます。

従って、すぐに新規建てができますので、より機動性の高いお取引が可能となります。

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となっているので、売り買いを組み合わせて、各種スプレッドの注文時は、両方を勘案して注文を受け付けてくれるように見えるのですが、どうも様子が変です。以前も、8500のプットを2枚買って、8750円のプットを2枚売ろうとしたら、証拠金チェックに引っかかってしまい、注文が入りませんでした。しょうがないので、売りの枚数を1枚に減らして約定。だめもとで、さらに1枚売りの注文を入れたらこれが通って、無事2枚目も約定しました。しかし、変ですよね、2枚まとめての売り注文は通らずに、1枚ずつバラバラだと通るというのは??おまけに、本来1件の注文で済むものが2件に分かれたので、わずかとはいえ手数料だって倍になってしまいます。

こんなことを何回か繰り返しているうちに、ここの証拠金のチェックはおかしいことに気が付きました。

 

きょうもこのブログを書くために、こんな注文を出してみました。

まず、7月限月8250円プットを1枚買ってから、7月限月8000円プット1枚の売り注文を出してみました。他のポジションはないので、証拠金を、「OPMargin」で計算してみると、シナリオ17、すなわち、1枚の売り最低証拠金が適用になって、Span Risk15,000円でネット・オプションバリューが-4,000円なので、証拠金=15,000-4,000=11,000 となるはずですが、証券会社の注文画面に出てくる必要証拠金額は、166,300 となっています。この違いはいったい何なのでしょうか?

ここで、「OPMargin」の画面をよく見てください。8000円プットの証拠金は、Span Risk: 149,300– NOV: (-17,000) = 166,300円になります。プライススキャンレンジが600,000円と極めて高いことと、裸売りを防ぐ意味から8250円プットを先に買ったのですが、これがまったく勘案されずに、証拠金のチェックが行われているのです。

実際に売り買い両方が約定すると、目出度く、証拠金は11,000円となるのですが、もし、現金残が150,000円しかないと8,000円プットの売り注文ははじかれてしまいます。「注文および既存建玉との合成ポジションを自動的に計算できるようになったため、より少ない証拠金でお取引いただけます。」本当ですか??

「十分余裕がある証拠金で取引してください。」ということでしょうが、まさに「看板に偽りあり!」です。

 

さらに、カブコムでは、両建証拠金というよくわからない制度があります。例えば、8000円プットを1枚買って、その後、1枚売ると、ポジションの上ではゼロのはずですが、両建なので、売り証拠金166,300円の半分、83,150円を証拠金に上乗せされてしまいます。証券会社の立場から、安全性を考えて、ということなのでしょうが、これが本当に投資家を保護していると思っているのでしょうか?

これでもSpan 100%と主張しても、賢い投資家は、「なんか変だぞ」と気が付いて、他社に行ってしまうことをいつか気が付いてほしいものです。

 

証拠金管理プログラム「OPMargin」、エラーの原因が特定できましたので、数日中に再度試作版がリリースできそうです。もうしばらくお待ちください。

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コメント

_ 金森 ― 2011/06/13 23:30

いつも証拠金の深い知識を披露してくださりありがとうございます。

今回のネタは、私自身確認できてないため真偽はわかりませんが、
私自身は真実であると思ってブログ内で紹介させていただきました。
http://225option.net/3190

今後もお互い有益な情報を発信していきましょう(^^)

_ 株蔵 ― 2011/06/14 07:54

おっしゃるとおりです。しかもカレンダーで同権利行使価格の場合でもウリに対しての証拠金は丸々一旦掛かって、夕場になってようやく証拠金が正常値に戻るという具合です。しかも売り20枚迄なので今はカブコムではなくSBIでやっております。

_ DN ― 2011/06/14 08:41

金森さん

コメントありがとうございます。
これからもよろしくお願いします。

_ DNI ― 2011/06/14 08:51

株蔵さん

コメントありがとうございます。
確かに、証拠金が正常に戻るのは、Daily処理が終わってからですね。おそらく、詳しく調べていくと、???ということがまだまだ出てきそうです。
各証券会社が原則spanと言いつつ、実際には、ローカルルールが存在しています。そのローカルルールを分析すると、spanの理解度が見えてきます。カブコムさんにはもう少し頑張ってほしいです。

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